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待機電力について、電源を切ることでかえって電気消費が増すこともあるという話をテレビ番組でしていましたが、確かなことを知りたいです。
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スイッチを切る時や、入れるときにたくさんの電気(通常の2倍〜10倍)が流れることはありますが、ほんの一瞬のことですので、電気の消費量としてはほとんど無視できます。たとえば信号機が夜に点滅するものがありますが、あれだけ頻繁に点滅させても、消えている時間があるために、電気使用量の削減につながっています。
ただし蛍光灯については、点灯するときに大きな負担がかかり、蛍光管の寿命が短くなるという性質があります。1回のON/OFFで寿命が30分程度短くなりますが、「電気の消費量」という観点からみれば、それでもこまめに消したほうが少なくなります。
常識的な範囲でこまめに消したがいいでしょう。
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「待機電力をカットするためにはコンセントを抜くほうがいい」と聞いていましたが、電気屋さんから「コンセントに接続してあっても使用しなければ、消費電力には関係ないです」と聞きました。どちらが正しいのか教えてください。
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機器によります。扇風機、電気ストーブ、こたつ、照明器具など、しくみが簡単なものは、一般的に待機電力を使いません。一方、テレビ、ビデオ、ラジカセ、ステレオ、エアコンなど、@時計機能がついているもの、Aリモコンで操作できるもの、B小さな明かりがついているものは、待機電力を消費していますので、コンセントを抜けばこれをカットすることができます。
ちなみに、待機電力は家庭で消費する電気の1割程度にもなるといわれています。
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「コンセントを抜く時も電気をかなり消費するので、ブレーカーを切るといい」という話を聞きましたが、本当ですか?
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「コンセントを抜く時も電気をかなり消費する」という点は間違っています。また、ブレーカーを切ると非常時も明かりが使えなくなりますので、通常はしないほうがいいでしょう。ただし、エアコンなどのブレーカーが独立している場合には、切っても構いません。
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照明器具は蛍光灯と決めていましたが、他にも効率の良いものがあると聞きました。どうようなものがあるか教えてください。
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実用的なものとしては蛍光灯がいちばん効率がいい(電気使用量が少ない)です。ただし、
蛍光灯にもいくつか種類があります。ふつうのものよりインバーター式の方が効率がいいですし、細い蛍光管を使ったHF型と呼ばれるものはさらに効率がよくなっています。理論上は、発光ダイオードを用いた照明のほうが効率がよくなりますが、実用的に使えるのはまだ先になりそうです。
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白熱灯より蛍光灯の方が省エネになると聞き、トイレの電球を変えましたが、すぐに切れてしまいます。頻繁につけたり消したりするところには、蛍光灯は向かないのでしょうか?
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以前はそういう問題もあったようですが、最近のメーカー製品は点け消しに強く、2万回もの点灯回数に対応したものが売られています。また、電球型蛍光灯は最大限明るくなるまでに少し時間がかかりますので、使用時間の短いトイレでは、すぐに明るくなるように改良されているものを使用した方がいいでしょう。
なお、明るさが調節できる器具には、必ず「調光機能対応」とうたわれた電球型蛍光灯を使用してください。
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